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2009/02/22

「あなたの夢はわたしたちの夢です」  西岸の子ども達から愛をこめて

 「貧しい者だけが君にパンを与えるだろう」

 わずか2か月余ではあったが、世界史上初めて労働者と市民の政府を実現したパリ・コンミューンを描いたブレヒトの劇「コンミューンの日々」の終幕で歌われる、林光さんの劇中歌「すべてか無か」の一節です。

 18歳でこの歌を歌う機会に恵まれて衝撃を受けてから、この言葉への確信は一度も揺らいだことはありません。

 そして今、対テロ戦争が開始されてから、未曾有の殺戮にさらされてきたアフガニスタン、イラク、パレスチナの人々に、殺す側の人々と対照的な「貧しい者」の輝きを見るのです。

 少し古い(2月9日)ですが、UNRWAのサイトから、子ども達の奮闘を伝える記事を紹介します。

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■ガザへ愛をこめて
【To Gaza with Love】
http://www.un.org/unrwa/refugees/stories/2009/ToGazaWithLove_feb09.html
(9/Feb.2009, WEST BANK, UNRWA)

 イスラエルの3週間の攻撃によってガザに惹き起こされた深刻な人道危機の衝撃的な映像を見たり、報告を聞いたりして心を動かされなかった人はほとんどいません。ベイト・ハニナにあるロザリー・スクールの生徒達を突き動かしたのも、これらの映像でした。すべてを失った人もいるガザの人々の苦しみを和らげようと、ある女子校の生徒達が、ガザに足りない最も基本的な物資を集めようと考えました。

 このアイディアは、他の生徒や教員達からも熱い支持を集めました。実現のための具体的な問題が解決されると、基本的な物資すべてを保証できるように、クラスそれぞれに、毛布、小麦粉、缶詰など、決められた物資を集める仕事が割り当てられました。UNRWAも学校から協力を求められ、救援物資の輸送と配布をとりしきることに同意しました。

 率先的な取り組みが広がるにつれ、エルサレムやヨルダン川西岸地区のほかの学校も人道支援にぜひ加わりたいと申し出ました。

 西岸地区じゅうの学校は、寄付された物資を仕分けし、UNRWAのトラックに積み込むのを助けるために小学生やその両親、そして他のボランティア達が集まる寄付センターに変わりました。そして、生徒達はついにトラック9台分の物資を集めたのです。

 ガザへの支援物資を集めるに奔走したのは学校だけではありません。孤児院から女性の訓練センターまで広範な団体と社会的ネットワークが同じように物資を集めたのです。シュア・ファット難民キャンプで生活する人々はトラック4台分の物資を寄付しました。

 集められた物資は、命を繋ぐための物理的な栄養と温かさ以上のものを、受け取る人々に伝えます。これらの物資は、強い連帯と共感のあらわれに他なりません。

 食糧や毛布に添えて、ロザリー・スクールの生徒達は、ガザの人々に手紙を託しました。手紙には、愛、夢を分かち合うこと、そして統一への願いが綴られています。

Togazawithlove_2

「わたしの手紙があなたの傷を癒すことはできません。それでも、せめて、わたしの魂はいつもあなたと一緒にいるのです」一人の生徒は、こう書いています。

「あなたの夢はわたしたちの夢です。一緒に希望を築いていきましょう」一言そう書いた生徒もありました。

 ガザ回廊に住む市民は、イスラエルの攻撃が終わっても、深刻な人道危機に苦しみ続けています。20か月に及ぶ封鎖は今も継続され、最低限のニーズを満たすための人道支援さえ厳しく妨害されています。包囲されたガザ地区に入るすべての検問所が開かれなければ、危機に適切に対応できるはずはありません。

 こうした厳しい状況にかかわらず、分離された西岸の生徒達からガザの同胞へのこうした寄付やメッセージに見られる連帯と共感の行動は、実用的な意味でニーズに応えたと言うだけではなく、封鎖によるガザの孤立と絶望をはねかえす力になっているのです。

(仮訳どすのメッキー 22/Feb./2009)
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 今日本でできる支援先の例を以下にあげます。もちろん、これだけではありませんので、ぜひネット等で検索してみてください。

■パレスチナ子供のキャンペーン ガザ緊急支援活動ご協力のお願い
 http://ccp-ngo.jp/bokin-gaza.html

■JVC 「爆撃を受けたパレスチナ・ガザ地区への緊急医療支援を開始します」
 http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/200812gaza.html

■ユニセフ ガザ人道支援緊急募金
 http://www.unicef.or.jp/kinkyu/gaza/2009.htm

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