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2009/01/15

ガザ攻撃の青写真はずっと前から計画されていた(後編)

 昨日からの続き、エレクトロニック・インティファーダの記事後編です。

(前編は http://hope.way-nifty.com/a_little_hope/2009/01/post-96f7.html

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■ガザ攻撃の青写真はずっと前から計画されていた(後編)
【Blueprint for Gaza attack was long planned】
(By Jonathan Cook, The Electronic Intifada, 12/Jan./2009)
http://electronicintifada.net/v2/article10170.shtml

 前線の初期の成功例は、警察署に対する空爆で、数十人を殺害しました。よく見落とされがちですが、国際法では、警官は実は非戦闘員と見なされます。

 しかし、イスラエルは、学校と同様、政府の建物、大学、モスク、そして病院まで、一連の明らかな民間の目標を攻撃しました。イスラエルは、これらの公共機関と、ガザ回廊の統治者ハマスの関係をあげ、攻撃の正当性を主張しましたが、支持を得られませんでした。

 軍事作戦の次の段階は、ガザ地域を、軍隊が何でもできる、そして、住民が脱出することが期待される「戦闘地域」と宣言することで、もはやそこは民間地域ではなくなり、どこを狙っても正当化できるようにすることでした。

 その政策は、空からチラシを撒いて、ラファやガザ北部のような地域から住民を追い出すキャンペーンとして、既に実行されました。過去数日にわたり、イスラエルの指揮官は、彼らがここで行った極端な暴力を自慢しています。

 ラファおよびガザ北部の最終的な目標は、テルアビブにミサイルが到達しないことを保証するため、エジプトへのトンネルが掘られたラファや、長距離ミサイルが発射されたガザ北部のような地域の大部分から人を消し去ることかもしれません。

 3段階目で、軍隊はさらに奥深く侵攻し、そのような戦術が一層拡大されるでしょう。ガザ回廊は、戦闘地域として封鎖されるかもしれません。住民は、主な居住センターに効果的に集められるでしょう。

 バラク国防相が1年前に彼の戦略を明らかにしたとき、シモン・シートリト内務相は、軍が「ガザの一角を爆撃して地図から消し去る(【訳註】2008年2月10日、閣僚会議の後、同内務相は、民主的選挙で選ばれたハマスのイスマイル・ハニイェの処刑を力説した後、こう言った)」と示唆しています。第3段階が始まったら、イスラエルがそのような手段に訴えるかどうか、まだ分かりません。

(仮訳 どすのメッキー 15/Jan./2009)
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 独立した報道組織、エレクトロニック・インティファーダが、昨年12月8日、ガザの現状、とりわけ報道内容の偏りを指摘し、大メディアから見ればすずめの涙ほどの資金65,000ドルの寄付募集を訴えた社告「2009年、エレクトロニック・インティファーダがパレスチナの取材を続けるために力を貸してください(Help EI keep the light shining on Palestine in 2009)」の冒頭には、こう書かれています。

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 あなたがこれを読んでいる時、ガザ地区の150万人のパレスチナ人は、外部から食糧も医薬品も、燃料も手に入れることができません。ガザのパン屋は半分が店を閉じてしまいました。残りの半分も、家畜飼料でパンを焼いている有様です。これは自然災害の結果ではありません。イスラエル政府が政治的に意図した結果なのです。
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 ハマスのロケット攻撃が原因だ、ハマスの攻撃を止めないでイスラエルを非難するのは無知で感情的だ、と訳知り顔で教えてくれる人もいます。

 わたしは、そうして安楽椅子に座って批評している人に、静かに言いたい。この「紛争」の一義的な責任者は、国際法上も、道義上もイスラエルに他ならない、と。そして、この「紛争」は、国際社会が、18か月に及ぶイスラエルのガザ封鎖をこれまで見て見ぬ振りをしてこなければ、防ぐことができたかもしれないのだ、と。

【追記】Jonathan Cook氏が別のところでかた重要な関連記事を教えていただきました。攻撃前のイスラエル政府内部の動きが生々しく伝えられています。こちらも是非お読み下さい。今回の攻撃が、いかに不当なものかということが一層はっきりすると思います。

■6カ月前から極秘裏に準備が進められていたガザ全面攻撃
 (パレスチナ情報センター)
http://palestine-heiwa.org/news/200901030059.htm

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