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2009/01/24

ガザ:米メディアに公正な報道を求める運動

 オバマ新大統領が、ガザ「紛争」に対し、ここまで公正な対応をとっていないのは、彼自身の問題もありますが、大メディアの偏った報道で、公正な対応が世論の多数派になっていないためでもあります。

 ガザの停戦署名を集めてきたAVAAZが23日、そのようなメディアを改善する具体的なプランを発表し、カンパを呼びかけています。

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【Help Obama Help Gaza】
https://secure.avaaz.org/en/gaza_media_balance/?cl=176063744&v=2750
(23/Jan./2009 AVAAZ)
(添付動画は著名なコメディアン、ジョン・スチュアート。アメリカの政治家・メディアの一方的なイスラエル支持を「メビウスの輪」と批判し、議論を呼んだ)

 米国メディアが極めて偏った姿勢をとり続ける限り、オバマ大統領が中東で公正な仲介をすることができません。平和のためにバランスのとれた報道を米国メディアの意思決定者に求めるAVAAZの取組にあなたの資金援助をお願いします。

 ヘルプ、ナウ!

 1400人以上が殺され、5000人以上が負傷して、ガザの紛争は一時停戦になりました。しかし、遺恨が積み重なったパレスチナ紛争の根本原因の解決に直ぐ取り掛からなければ、ひどい暴力が再び拡大するでしょう。

 平和を築く大きな希望のひとつは、オバマ大統領が率いるアメリカが公正で責任ある仲介の役割を果たすことです。しかし、米国メディアの強い偏見が最も大きな障害になります。パレスチナが軍事占領下にあると報道するメディアはわずか4%に過ぎません。紛争の当事者両方に共感できる米国人は25%に届きません。国内世論の圧力を考えれば、オバマ大統領でさえ、この問題に対して公正であるのは困難です。

 わたし達は、イスラエルとパレスチナの問題に関して、オバマ大統領が今すぐ歴史的な選択に挑戦すべきだと考えます。チェンジの風は米国メディアを席巻しています。この好機を活かす最善の方法は、じゅうぶん信頼できる個人に小規模の資金を提供し、この問題に一流のジャーナリストと編集者を関わらせ、パレスチナ人とイスラエル人の双方に、事実、情報、平和に関して率直な意見を聞く機会を提供することだ、とメディアの専門家がわたし達に言いました。この取り組みを支持する人を雇用するため、最初に4万ドルあれば十分です。そして、ガザとイスラエルで偏見を取り除くための世論調査を実施し米国メディアが公表するために1万5千ドルが支払われます。さらに、5万ドルをかけて、ガザ、イスラエル、ワシントンD.C.に「平和の壁」をつくり、お互いに、あるいはメディアに対してメッセージを投稿できるようにします。

 陳情に署名した人が2ドル(1.5ユーロ)ずつ提供してくれれば、100万ドルを集められるでしょう。これは、効果的な取り組みを始めるのにじゅうぶんな資金となります。オバマ大統領の任期は、この根深い紛争を終わらせる好機です。しかし、大統領もわたし達の支持なしではそれを遂行できません。わたし達誰もがこの問題を真剣に考え、協力して行動し始める時が来たのです。

 さらに、わたし達は、パレスチナ人とイスラエル人双方が平和のために率直で普通の声を米国メディアに届けられるような行動を公然と強力に推し進めます。どちらの側にも偏らず、わたし達の努力は、親平和が同時に親イスラエルでもあり、親パレスチナでもあることを示すでしょう。なぜなら、それは、双方の人々の持続的な安全と正義を擁護するからです。

 長い間、米国メディアは、バランスの取れた見解をほとんど欠いていました。石を投げるパレスチナの子ども達は、不法で抑圧的な軍事占領へのささやかな抵抗者ではなく、むしろ危険な暴徒のように描かれてきました。イスラエルが続けている占領の壊滅的な本質、すなわち、多くのパレスチナ人が打ちのめされそして殺され、わずかな運動や抵抗も厳しく制限された一種の巨大な刑務所の中で暮らさざるを得ないパレスチナ人の生活について、米国メディアはほとんど伝えてきませんでした。その一方で、同じメディアは、暴力の犠牲になった罪のないイスラエル人について、個人的な生い立ちにまで深く踏み込んで、アメリカ人の同情を誘う報道にどれだけ力を注いできたでしょう。この紛争に関して米国メディアが圧倒的な偏見にとらわれていることを確かめるため、以下いくつかのサイトをリンクしたので見てください。(【訳註】非常に多数のページを紹介しており、動画も多いので、代表的なものに絞り、訳者コメントを添えて文末に紹介する)米国メディアがどちらの側にも同じように心を砕いて報道をしない限り、誰が大統領になっても公正な平和を仲介することはできないでしょう。

 チャンスがやってきたのです。長年のブッシュ政権のトラウマの後に、アメリカの民主主義とメディアに新しい風が吹きました。責任の新しい強調、揺ぎ無いジャーナリズム、そして、メディア専門家達がもっと公正であってほしいという本物の願望。他方では、1年あたり何千万ドルをつぎ込んで、米国メディアに戦争を支持する立場にたたせるための、いくつかの強力な組織が確立した大規模な宣伝のインフラがあります。これは、厳しいたたかいですが、これを避けた楽な方法などないのです。わたし達は、偏見ではなく公正を追求し続け、ジャーナリスト達が怠けずに、するべき仕事を行うのを支援します。オバマ大統領は、この地域に対する彼のアプローチとして、「公正」を約束しました。彼が約束どおり「公正」をもたらすことを政治的に可能にさせましょう。

 以下をクリックしてください。
 https://secure.avaaz.org/en/gaza_media_balance/?cl=176063744&v=2750

【訳註】この陳情は、名前を連ねる署名ではなく、取組の基金集めのためのものなので、賛同してお金を提供してもよい、と思われる方のみ、ページ下のフォームに従い、申し込んでください。基本的に、クレジットカード決済となります。「2.Choose currency and amount」の「Currency」メニューで通貨単位を選択でき、日本の円も選べます。画面に表示されている以外の金額で寄付する場合は「Other (Numbers only)」の左をチェックの上、具体的な数字を入力してください。

(仮訳どすのメッキー 24/Jan./2009)
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 陳情にリンクされたページで代表的なものを以下紹介します。
(コメントはどすのメッキー)

【The Blame Game in Gaza】
 http://www.fair.org/index.php?page=3667
(6/Jan./2009, FAIR)
 *ハマスのみを一方的に非難し、イスラエルの犯罪には触れない大手メディアの記事リスト。

【International Law Seldom Newsworthy in Gaza War】
(13/jan./2009, FAIR)
 http://www.fair.org/index.php?page=3672
*ガザの報道に関して国際法が軽んじられていることの記事リスト。

【The Dairy Show with John Stewart】
 http://www.thedailyshow.com/video/index.jhtml?videoId=213380t=Strip-Maul
 *ジョン・スチュアートの風刺番組のアーカイヴ

【If Americans Knew - A US project helping to convey alternative perspectives to Americans】
 http://www.ifamericansknew.org
 *超推薦!パレスチナ紛争がいかに均衡を欠いているか、2000年9月29日以降の犠牲者数や国連決議数などで比較した資料。これは、国内での運動、特にメディアや政治家へのはたらきかけに使えます。
 例えば、殺された子どもの数、パレスチナ対イスラエルで1050対123、拘束された政治犯の数は、10756対1、失業率は23%対7.3%、壊された家は18147対0!
 一方で、国連決議の対象は0対65!!!

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 呼びかけ団体のAVAAZは、国際市民団体 Res Publica と、インターネットでの市民運動の先駆者である米国の Moveon.org により共同設立されたネット運動体で、世界の様々な団体と連携して、英語等ヨーロッパ系言語のほか、日本語、中国語、ウルドゥー語、トルコ語、ネパール語、ダリー語(イラク)等、数多くの言語で、政治を市民の手に取り戻す呼びかけを行っています。

【余談】「平和の壁(peace wall)」と言う名称について。

 「壁」というと、「ベルリンの壁」とか「イスラエルの分離壁」とか、個人的にはなかなかポジティブなイメージを抱きにくいのだが、一方で思い出すのはピンク・フロイドの名作「ザ・ウォール」である。2006年、御年61になった元ボーカル、ロジャー・ウォーターズは、アラブ系住民とユダヤ系住民がともに生活するネベシャロム近郊の屋外会場に5万人を集めてコンサートを開き、「君たちが壁を壊し、隣人と平和を実現してほしい」と分離壁撤廃を訴えたことがあった。ロックはこうあらねばならない。ちなみに、911の後、気を吐いたグリーン・デイやパール・ジャムのアルバムは、今でも、自分に喝を入れるときのわたしのカンフル剤のひとつになっている。

【追記】金貸し業者からの執拗な迷惑トラバがつくので、当面トラックバック受付拒否設定とします。恥を知りなさい!

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