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2009/01/08

わたし達は、数字以外の何ものでもない(ガザからの手紙18)

 イスラエルは7日、ハマスが実効支配するガザへの攻撃を、住民への人道物資搬入を目的に1日3時間中断する調停案を受諾したとされました。国連もこれは不充分ながら重要なステップと歓迎してたのですが、開始後わずか数分で、停戦は崩壊してしまいました。それまでの多くの人の話し合いの努力が一瞬にして反故にされました。

 このような状況下で、UNRWAのサイトに連載された手紙は書かれています。

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■ガザからの手紙(18)「生きることも死ぬことも無意味だ」
【Letters from Gaza (18)/From a meaningless life to a meaningless death】
 http://www.un.org/unrwa/refugees/stories/lfg/LFG_18.html
(UNRWA 6/Jan,/2009)

 わたしが覚えている空はまだ青い。この3日間、わたしは空を見ていませんでした。冬の晴れた日に空がどんなに美しいか、もう少しで忘れるところでした。浜辺を歩いて平和を楽しめたらどんなにいいか。

 3日前、わたしは、夫と子ども達と一緒に、夫の家族の家へ引っ越しました。浜辺のアパートから見る景色は素晴らしかったけれど、子ども達が夜中に大きな爆発の音に目を覚まして、怯えて泣いたりする事がないよう、安全な場所を見つけようと思ったのです。わたしは、明日が今日よりもよくなって、安心できると子ども達に約束することができません。子ども達は、いつこんな暮らしが終わって、子どもらしい普通の生活に戻れるのか、もう尋ねるのをやめてしまいました。

 イスラエルがますます暴力的で邪悪になっていく以外、見るものは変わりません。彼らがガザの市民に戦争をしかけてから、わたし達は、一切の楽しみを棄ててしまいました。わたしも、子ども達も、イスラエルの戦争マシーンが絶え間なく爆撃する音に我慢できません。夜はもっとひどい。F16が爆弾を落とす音を聞きたくないので、子どもはとても早く床につくようになりました。ミサイルが命中する直前の風切音がどんなに恐ろしいものか、想像もできないでしょう。自分が標的だと感じるたびに、命中するまで何秒か数える恐ろしさを。家族みんなが無事で目が覚めたら、皆でアラーに感謝するだけです。もう1日生きられる、と!

 わたしは、人々がどんなに戦争を憎んでいるか、人々の心と魂に残っているあらゆる痛みについて、話すのをよく聞いたものです。戦争はとても残酷です。わたし達パレスチナ難民は、戦争の酷さを何度も体験しました。それでも今回ほどではありませんでした。子どもや、お年寄り、何の罪もない胎児にさえ、何の慈悲もありません。イスラエルは、わたし達はすべて区別なく犯罪者であり、死ぬに値すると考えているのです。

 わたしは、戦争が終わるのをもう期待していません。子ども達は、ニュースで報道された映像を見てから、ものを感じることをやめてしまいました。子ども達も、多くの家族も、皆、イスラエルの憎しみと残忍さの犠牲者です。人生は、わたし達にとってだけでなく、子ども達にとっても意味がなくなりました。わたし達は、ただ犠牲者のリストに付け加えられるのを待っているだけです。そう、数字以外の何ものでもないのです。

 わたし達の残された希望は、家族揃って死ぬことだけです。わたし達の誰も、死に別れた辛さを抱いて生きてなどいけません。

Najwa Sheikh
6/Jan./2009
Nusierat Camp, Gaza Strip

(仮訳 どすのメッキー 8/Jan./2009)
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