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2009/01/13

イスラエル、残虐兵器使用の非難にも「われわれは合法」

 イスラエルが使った白燐弾、そしてDIME。民間地域で使うことを禁じられている兵器を使ったことが具体的に明らかにされ、国際的非難を浴びています。

 しかし、イスラエル軍は、これまで行った戦争の時と同様、明確な回答をさけ、「われわれは合法だ」の一点張りです。

 中東を、新種兵器の実験場として、何の痛みも感じないアメリカやイスラエルの姿勢は、人種差別主義の究極、最悪の姿だと思います。

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■白燐弾使用の非難に対し、イスラエルは使った兵器はすべて合法だと主張
【Israel says all weapons legal amid phosphorus claims】
 http://tinyurl.com/8clbjy
(13/Jan./2009,AFP, 上記URLは、TINYURLで短縮したものです)

 イスラエル軍は月曜日、白燐弾や他の致命的な兵器が用いられたという非難に対し、ガザの戦争に使われた兵器はすべて国際法の範囲内のものだと主張しました。

 ガザの医療従事者は、論議を呼んだ白燐弾で惹き起こされたと思われる火傷に苦しむ患者を50人以上治療したと述べており、そのクレームは、ニューヨークに本部を置くヒューマン・ライツ・ウォッチの報告によっても裏付けられました。

 そして、最近ガザ地区の任務から帰ってきたノルウェーの医師2人は、イスラエルはこの地域を新しい「極めてひどい」タイプの爆弾の実験場にしている、と非難しました。

 軍隊の報道官は、次のように述べ、白燐弾が使われたことを確認も否定もしませんでした。「イスラエル国防軍が用いた兵器はすべて国際法で認められた範囲のものです」

「われわれは、他の西洋諸国が使っているものを使っている。非通常兵器は一切使っていません」彼は言った。

 イスラエル軍が使用した兵器の実態をめぐる論争は、2人の医療従事者者が、新しい実験的な種類の兵器、DIME(高密度不活性金属爆薬)がガザで使われた形跡があると語った月曜日、対立が深まりました。

 マッズ・ギルバートによれば、2人は、「榴霰弾」(【訳註】対人・対非装甲目標用の砲弾で、炸裂時砲弾内部に詰められた球体の散弾が飛び散り、人や馬などを殺傷し軟目標を破壊するもの)の負傷ではない、非常に残忍な手足の切断、まさに、DIMEのような兵器によって惹き起こされそうな負傷を数多く見てきました。

 イスラエル軍の女性報道官は、彼女が「この種の兵器に気づいたことはなく」、軍によって使われた兵器はすべて合法だという主張を繰り返しました。

 エフード・オルメルト首相のMark Regev報道官も、イスラエルは、他の西洋諸国の軍隊で使っているタイプの合法な兵器を使用していただけだと述べました。

「イスラエルの軍隊は、国際法と国際条約で許容できる兵器しか使いません」と彼は言いました。

「イスラエルが使う兵器は、NATO諸国を含め他の西側民主主義国が使う兵器と全く同じか、似たようなものです。」

 報道官のコメントは、ガザ市のナセル病院の医師Yusef Abu Rishが、「少なくとも55人が白燐弾による火傷で苦しんでいるのを治療しました」と語ったことに対するものでした。

 国際法は、白燐弾を民間人に対して使うことを禁じていますが、煙幕を張る目的なら使うことができます。

 これより前、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ガザ地区と北部ジャバリヤでイスラエル軍が白燐弾を使ったと、強く非難しました。

「イスラエルは、『目隠し』('obscurant' 軍事作戦を見えなくするため使われる化学物質)、つまり国際法で原則的に認められる方法として白燐弾を使っているように見えます」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチは声明で述べました。

「しかしながら、白燐には、それに付随して、人々に触れると激しく燃焼するという深刻で、焼夷兵器に相当する効果があります。ガザのように世界で最も人口密度の高い地域で使われれば、民間人の被害が拡大するおそれがあります」

 ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査員は、爆発した白燐弾が空中で何度も炸裂し、直径125から250mの地域に化学物質を撒き散らすのをイスラエルで観測したと言いました。

「ヒューマン・ライツ・ウオッチは、ガザのような人口密集地域で白燐弾を使用するのは、民間人の負傷と命の損失を防ぐためすべての可能な措置を講じるという国際人道法の要請に違反すると確信しています」と声明は述べました。

 2006年、レバノンのヒズボラ民兵との戦争においても、イスラエル軍は、民間地区で使うことを禁じられているクラスター爆弾を用いて非難されました。そのときも、イスラエル軍は、国際法で認められた範囲内の使用だと主張しました。

 白燐は、激しい火傷を惹き起こす有害化学物質です。

 それは、砲弾、爆弾、あるいはロケットで分散され、酸素と反応して燃え、軍の動きを見えなくする煙幕を作り出します。

(仮訳どすのメッキー 13/Jan./2009)
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 潘基文国連事務総長が、即時停戦を実現させるため、ニューヨークを発って直接外交交渉に旅立ちました。その重みをイスラエルが真摯に受け止めることを願います。

【追記】1980年にジュネーブで締結された、「特定通常兵器使用禁止制限条約 ― 焼夷兵器の使用の禁止又は制限に関する議定書III」の第2条「文民及び民用物の保護」:「いかなる状況の下においても、人口周密の地域内に位置する軍事目標を空中から投射する焼夷兵器による攻撃の対象とすることは禁止する」(第2条2)

 

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