« シンディ・シーハン「私達はもっと強くなって戻ってきます」 | トップページ | これが「美しい国」のやることか? ~ 国のいじめに屈しない岩国に全国の支援を »

2007/06/14

アメリカはあなたを必要としている ~ IFCサミール議長のメッセージ

 イラクの占領軍撤退と主権回復、政教分離の民主的政府樹立を求める運動として、2005年3月に設立されたイラク自由会議

 http://www.ifcongress.com/English/index.htm

は、武装闘争によらない国民的運動を目指し今も活動を続けています。

 上記ホームページの壁紙は、1958年カーシム准将による民衆革命で王制が崩壊、イラク共和国が成立したことを記念して、ジャワード・セリームが制作した幅50mにも及ぶ巨大レリーフ「自由のモニュメント」です。イラク近代美術の先駆者セリームはこのモニュメントを残して41歳で急逝しましたが、彼のレリーフをかかげ、8か国語でメッセージを発信していることにも、イラク自由会議の決意が表れているように思います。

 議長のサミール・アディル氏は、海外にも積極的に協力の輪をひろげており、日本にも何度か来日していますが、彼がシンディの「引退」声明を知り、5月30日にHPで公開書簡を発表しています。逃げる場のないイラク国民として、シンディには過酷にも思えますが一方で温かい配慮の感じられるメッセージですので、仮訳しました。

 メッセージの直接のあて先はシンディですが、これは、アメリカの市民全体への檄ととらえるべきだと思います。私達日本の市民も、自分達への檄と受け止める時期ではないでしょうか。

==================================================
【シンディ、さよならは言わないで下さい。
 アメリカは、犯罪者や盗賊ではなく、あなたを必要としています】

"Cindy: Do not say good-bye
The U.S. needs you, not the criminals and thieves"
http://www.ifcongress.com/English/Letters/to-cindy.htm

 親愛なるシンディ

 私は、あなたが運動から退きイラクの戦争と占領に反対する戦いの舞台から降りると宣言した声明を読みました。

 私達は2度お会いしましたね。最初は2006年5月ワシントンで行われた「Eyes Wide Open(目を開け)」の期間中に、2回目は2007年(訳注:2006年の誤記と思われる)12月USLAW(アメリカ反戦労働者の会)のデモで。どちらの機会でも、私達は互いに支援し励ましあい、アメリカとイラクであなたたちやそれに続く何万人もの母親達の悲劇を繰り返させないため、アメリカとイラクで人道をかかげてたたかい続けようと誓い合いました。今この時期に撤退してしまえば、米政権や血塗られた企業どもがこのたたかいに勝利することになります。今米政権は、あなた方の国の反戦運動の打撃に苦しんでいます。そして、あなたは、運動のリーダーのひとりとして異彩を放ち象徴にもなっているのです。アメリカ合衆国だけでなく、イラクや世界中の人々に利益をもたらす勝利を目指すたたかいから、どうして今手を引くと宣言できるのでしょう。

 親愛なるシンディ。イラクの私達を思い出してください。私達だけで何ができるというのでしょう。占領軍は毎日何百もの犯罪行為を犯しています。彼らの意に沿わなければ、逮捕、拷問、無差別殺人、破壊、放火、強姦、そして強盗や盗賊が野放しになっています。あなたの息子ケーシーと同じくらいの年頃の若者が何十人も拉致される私達の気持ちを察してください。占領軍が子ども達の目から微笑みや喜びを盗み取り、何百万もの家族が難民にさせられることをなんと言ったらいいでしょう。彼らが私たちから毎日希望を奪い去っていることは?占領軍がもたらすこれらあらゆる災厄と困難さにもかかわらず、占領を終わらせるまで私達はたたかい続けることを決意しました。一緒に出席したコンファレンスで私が指摘したとおり、戦火が広がりそこらじゅうを破壊するのを安全な場所から見おろすのか、それとも、イラクとアメリカ合衆国で人道を守るたたかいを続けるのか、私達に選択の余地はありません。

 親愛なるシンディ・シーハン。私達の前線はひとつ、敵もひとつです。そして私達は同じ運命を共有しています。犯罪者や盗賊に屈服させられてはいけません。手に手をとり、肩を組んで、たたかい続けましょう。アメリカ合衆国にはあなたが必要です。あなたが声明で触れていた通り、アメリカが自然に変わることはありません。市民の努力と反戦運動の拡大によってのみ、アメリカは変わるのです。

 ブッシュ、ディック・チェイニー、そしてライスが政権を握っているかぎり、大量殺人と野蛮な行為がやむことはありません。

 彼らを引き摺り下ろして、あなたがずっと好きだったアメリカを取り戻すために、ともに頑張りましょう。

 イラク自由会議議長
 サミール・アディル
 2007年5月30日

(仮訳 どすのメッキー 14 June 2007)
==================================================

 「Eyes Wide Open」では、ワシントンの連邦議会前広場でイラク人犠牲者の靴と犠牲米兵の軍靴をならべて、静かですが強烈にイマジネーションを刺激する反戦アピールが行われました。その時点で、イラク市民犠牲は推定10万人以上、米兵の死者は2432人にのぼっていました。イベントを呼びかけたのは、米フレンズ奉仕委員会、声をあげる軍人家族の会、反戦イラク退役軍人会、ピースフルトゥモローズ(911犠牲者の会)、そしてイラク自由会議でした。来米したサミエル・アディル氏は「米の無実の人びとがかり出され、イラクの無実の人びとを殺している」「どの様な事情であれ、愛する息子を失った世界の母親の苦しみに違いはありません」と訴えました。

 その模様は、マブイ・シネコープ制作のDVD

『手をつなぐ人々~イラク・アメリカの闘いをひとつに~』
 http://homepage2.nifty.com/cine-mabui/video_reji3.htm

で見ることができます。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/166379/15430757

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカはあなたを必要としている ~ IFCサミール議長のメッセージ:

コメント

コメントを書く